「Pale Rain×アンダーテール」歌詞考察


 Pale Rain(ペイルレイン) imase with PUNPEE & Toby Fox


アンダーテールのToby FoxとオッドタクシーのPUNPEE。

どちらも"そういうわけ"で好きだったので配信された日に聞きました。

何回か聞いたらガチでアンダーテールの歌でした。

以下、一部歌詞を抜粋しながらの自己解釈です。

アンダーテールのネタバレを含みます。

(歌詞は下記URLから引用しました。

 https://idolssf.blogspot.com/2022/04/lyrics-imase-with-punpee-toby-fox-pale-rain-jp.html


伸ばしても届かない 羽はない 羽はないが

登って 上がって 変わってく 僕らは

僕らが下にいて、上ることによって変化することがわかります。

アンダーテールの舞台は地底ですね。


あの街この街 皆

あの日 成長期に

骨伸ばし無理した背伸び

アンダーテールではいろいろな街が出てきます。

また、韻の踏み方からちょっと無理して押し込んだ印象のというキーワードは、パピルスとサンズを髣髴とさせます。


決意みなぎれば

ロールプレイングの主役に

アンダーテールにおいてケツイはキーワード。

ジャンルはRPG。

歌詞内の重要人物は主役のフリスクかキャラに絞られました。

もしくはケツイをみなぎらせるという行為について語っているのかもしれません。

Gルート戦闘テキストではアンダインが主役扱いでしたもんね。


恥ばっかかいて

汗ばっかかいて

イビキばっかかいて

これはこじつけかもしれませんが、恥→パピルス、汗→アンダイン、イビキ→サンズという感じがします。この理屈だと、涙ばっかかいてたらナプスタですね。


僕は脱水少年 君は脱水少女

アンダイン倒れましたね。

ここは取り上げて言うほどでもないこじつけですが。

この次の対句表現がすごいエモいんです。


熟れて 落ちるように

溢れ出して 外へ


フリスクは地底へ落ちました。

そして、レベルが上がることによりキャラが溢れ出して外へ出てきます。

レベル上げをして成熟することを熟れると表現するのは、とても綺麗ですね。


枯れて 朽ちるより

駆けて 君の元へ


僕はお花のフラヴィー。お花は枯れて朽ちるものです。

熟れて外へ溢れ出たキャラと、キャラの元に駆けてくるアズリエル。


動き出す日々も

奥のほとぼりは冷めないけど


ゲームが始まり、日々が動きだしました。

アズリエルとキャラの話は、アンダーテールの世界では不変の死です。また、ガスター博士も不変の死ですね。奥のほとぼりは冷めない、は不変の死が傷になっている表現でしょう。

最初は意味がわからなかったけれど、今はすごく好きなフレーズです。


「本当は何がしたいの」

溢れ出しては弾けぬように抑えて

傍で見ても遠い

思いとどめて

声に出すのは


ここの解釈が非常に悩ましいので、2パターン考えました。


①Gルート

「思いとどめて声に出すのは」は二回使われているフレーズです。

一度目は「まだ」締めの二度目は「今」。

また「思いとどめる」は「思いとどまる」に近い意味かと思います。これ、悪いことやる前にやめとくか、って意味で使う言葉では?

つまり声を出すことはキャラになること。

こう読むと、Gルートの歌になってしまうんです。

いやそれはちょっと……。


②プレイヤー

カッコを使ったセリフの表現は、全体から見て違和感があります。

全体に馴染まない・浮き上がる表現=歌詞で歌われている部分の外と受け取ると、ゲームの世界とプレイをしている世界の対比ができます。アンダーテールを語る上でメタ表現は外せないと思うのですが、その次元の断絶の表現ではないのでしょうか。

そうとらえると、ゲームをプレイしている人、プレイヤーが「本当は何がしたいの?」と問いかけているように読めます。セリフを使って三次元にしたというわけです。

画面との距離は近いのに、次元が一次元違うので遠いですね。傍で見ても遠い。恋人が画面から出てこないもどかしい距離です。

そして、どんな風にゲームをプレイするかは、プレイヤー次第です。溢れ出しては弾けぬように抑えて。熟した実は熟れて弾けると表現することもあるので、弾けるは前に書いている熟れると同等の表現ととらえていいかもしれません。あなたはGルートをプレイしましたか。トリエルを殺しましたか?

弾けるが被弾したときの表現だとしたら、上手に操作するという意味になるため、的外れかもしれませんが。でも、溢れ出すがきちんと読めなくなるので、やっぱり違うかな。

このゲームの言葉にしにくい気持ちにさせるGルートに対して、それとも、プレイヤーの名前がついているキャラに対して、「本当は何がしたいの?」と問いかけたのでしょうか。それとも、そんなことをしてしまった自分自身に対して。

やっぱりGルート解釈になりますね。ただ、「本当は何がしたいの?」は、Gルート以外ではフラヴィ以外には使わない言葉だと思うし、Gルートではキャラかプレイヤーに対して使う言葉だと思うんです。


①としても②としても、これで歌詞の頭に戻ると、とっかかりのなかったフレーズの意味がわかります。

そしてゲームをリセットして繰り返す。


以上で Pale Rain×アンダーテール考察を終わります。

最後の全体解釈がイン・ザ・ウッズしているのでみんなのも読みたいのですが、いまいちうまく見つからない。


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