「ドクター・ホワイト」三冊読みました

 

 
ドクター・ホワイト (著:樹林伸)

三作一気読みしました。
母からドラマ化前に勧められて、今ごろ読んでいます。

ヒロインがすごく魅力的に描かれていてキュンキュンでした。
半面主人公がちっとも成長しないのでチッとなりますね。
負けヒロインもいい子なのに、ちょっと扱いがかわいそうです……。
負けヒロインのお兄さんも主人公へヒロインを渡した形なので、
ものすごく兄妹が不憫に感じてしまいました。
というライトノベル的な読み方。

ともかく診断をしていくシーンが面白かった。
SF的なスペクタクル抜きのポップな医療ものも読んでみたくなりました。
書かれているかはちょっと調べてないから今度見てみる。

2巻目ではがん治療の話が書かれています。
医療現場や研究をしている人には将来的な提唱になると思うのですが、
私個人は基本的に標準治療を勧めたい気持ちがあるので
がん治療をしている人や家族の人には手に取らないで欲しい気持ちがあります。
心の問題もあると思うのですが、その人にとって身近な題材だと、
現実とフィクションの区別がつきにくくなる倒錯的な瞬間ってあると思うんですよね。
そういうとき、標準治療を避けてしまう恐れもあるような気がします。
健康な状態で読む本かなと思います。

ドラマは見ていないのですが、劇中時間が7年のため、
そこの改変をどれだけうまく詰めているのかが気になりました。
お話の要素だけつまめば連続ドラマになるとは思うのですが、
人間になっていく七年間という時間のリアルさっていうのはあるかなと。
アニメでやったほうがよかったんじゃないかなぁという気持ちはあります。