アニメ感想「神々の悪戯」

 http://www.nicovideo.jp/watch/so31938922


全12話。

確かニコ生の一気放送がこの作品との出会いだったかと。

ただ内容は覚えておらず、トト様の顔だけ覚えている状態でした。

(http://ch.nicovideo.jp/hogei/blomaga/ar1476249)


直前に別の糞アニメの一話で気持ちが折れていました。

初めてのPCゲーで原作一生懸命やったのに

ニトロプラスのアニメは糞のパターンで爆死した作品、

とだけ書きますけど……見た人ならわかる糞。

見返すことすら苦痛だった……。

他の作品を下げてこちらを上げるつもりではないのですが、

「作画がいいしシナリオがいいし暗くない……感動……」

という救われた気持ちになってしまいました。


そうです。

シナリオがいいんです。

アニメのシナリオがめちゃくちゃうまいんです。

原作も面白かったのですが、色々なつっこみどころは置いとくとしても

各キャラやシナリオにぼやっとした味付けに感じる部分がありました。

そこをうまーーーく調整してアニメとしてわかりやすくつけているんです。

これは技巧派としか言いようがありません。


草薙:激しすぎないいいツッコミをする。声がかわいい

アポロン:やりとりの中で印象付けるようにアホを押してくる

ハデス:不幸をネタ扱い→一歩引いた立ち位置をうまく道化にしている

ロキ:明らかなボーイズラブ(誉め言葉)

バルドル:明らかなヤンデレ

月人・享:丁寧に書かれていたけど味付けが原作のままのため癒しキャラ枠に

トール:常識人だけど真面目な道化キャラに

ディディ:常識人だけど空気和らげるキャラに

トト:壁ドン


本当に感動したのはトト様ですよ。

毎回壁ドンする、ということだけでキャラを立てたも同然です。

壁ドンがないとアニメでは薄味キャラになってしまうと思われます。

また、原作から見ても壁ドンは「らしい」感じ。

こんなに壁ドンのバリエーションを見る羽目になるとも思いませんでしたが

制作側の創意工夫というものを感じました。

丁寧なゴリ押しとはこういうことを言うのでしょう。

文系だからこそ人はゴリラになる。


バルドルのヤンデレはサイコ野郎っぽさが出ていました。

ちゃんと怖さがあってよかった。

(ゲームのほうは、わけのわからない行動が

 後から意味がわかるという形で受け取っています)

また、ロキです。

ゲームだと友情として受け取れた彼らの結びつきが

完全にラブの愛情に片足突っ込んでいて非常によかった。

この二人のカップリングに萌えるというわけではなく

ここまで思い切ったセリフとシーンを書いたことがすごい。

ゲームのバルドルルートをやりながら

「ロキとバルドルで身が引きちぎれるような三角関係は面白そう」

と思っていたのですが、こんな形で見れるとは思いませんでした。


コメディとしてのつっこみどころはありますが

デジキャラットやGAやミルキィホームズを通過しているので

不条理や唐突な哲学には慣れています。

一番好きな哲学はGA3期『食べてはいけないお供え物』、

ノーマッドの「そこにあったのは孤独でした」です。


各話の処理も非常にうまく、爽やか。

原作でわかりにくかったあたりも、

上手に掘り下げてまとめられていました。

出しにくいアヌビスもファンサービスみたいに出てくるのがいい。

そのうえでコメディにまとめるなんて、どんな技術力……。


ラストは仕方ない。

経過が面白かったし後味は悪くなかったので良かった判定です。

もしウィクロス(第一シーズン)みたいな終わり方したらどうしようかと

ひやひやしてしまいました。

映画も見てフォローされたけど、やっぱりあの終わりは精神に打撃が大きいオエッ



アニメで見るとトールはデカさのわりに声帯が軽いことがますます気になる。

好きなんですけどね。声もキャラも。演技もあってますけど。



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2018年4月22日の感想です。

ゲームのプレイ感想はこちら。


ちなみにニコニコのdアニメで課金して見たのですが、

当時はニコニコdアニメにコメントがつかなくて面白くなく

「なんであえてニコニコで見ているのにコメント機能がないの」と

運営に投書をしたところ見事反映されました。

言うだけ言っとこうの精神。