映像シナリオ「ユリドル」


○スタジオ・レッスン室(昼)
   鏡がはられたレッスン室。
   一色ましろ(15)達メンバーが並び、
手を振りながら踊っている。
   森本藍(29)、手拍子をしている。
藍 「ワンツー、ワンツー」
ましろ「ワンツー、ワンツー……はうっ!」
   転ぶましろ。
ましろ「ご……ご めんなさい……」
   ため息をつく藍。
   梶田来夢(17)が笑いながら
来夢「ありゃりゃ。ましろまたコケた」
   木戸夏実(17)西野桃子(16)ましろ
を見て
夏実「これで三度目。重症ね」
桃子「大丈夫! 次はできるよ! がんば
 って!」
   鋭くましろを見る赤木エリカ(18)。
   エリカから目をそらすましろ。
   手を叩くエリカ。
エリカ「はいはい。もう一回いくよー」

○同・廊下(夕)
   ベンチに座って俯くましろ。
   エリカ、ましろの頭を押す。
エリカ「とりゃっ!」
ましろ「わっ! え、エリカさん!」
エリカ「アイドルは暗い顔禁止よ! ほら、
 笑顔!」
   エリカは自分の口の端に両手人差
し指を当てる。
ましろ「笑顔……」
   ましろ、困りながら笑う。
エリカ「全然ダメ。ブス!」
ましろ「えっ、ええっー! エリカさん、
 酷いですっ!」
   エリカ、ましろの顔を覗き込む。
エリカ「落ち込むくらいなら練習しよ。付
 き合ってあげる」
ましろ「本当ですか? あの、お、怒って
 たんじゃないんですか……?」
エリカ「は? あたしを何だと思ってんの
よ。そんなちっちゃいことで怒るわけな
いじゃん。それとも怒ってほしいの?」
ましろ「あうう、ご、ごめんなさい」
   エリカはましろの手を引く。
ましろ「わ、わわ」
エリカ「ほら行くよっ」

○同・レッスン室(夕)
   ましろ、踊る。
   エリカは手拍子をとっている。
エリカ「ワンツー、ワンツー」
ましろ「ワンツー……きゃあ!」
   転ぶましろ。
   手を差し出すエリカ。
エリカ「はい」
ましろ「ありがとうございます……」
   ましろ、エリカに手を引っ張られて
   立ち上がる。
エリカ「あ、わかった。ましろ、体の軸が
 ブレてんのよ」
ましろ「軸?」
エリカ「見てて」
   エリカ、ましろの真似をしてよろけ
   るように滑稽に踊りながら
エリカ「今のましろがこんな感じ」
ましろ「ええ……カッコわるい……」
エリカ「わかればよろしい」
   エリカ、頷く。
エリカ「で、正しい姿勢はこうよ」
   エリカ、まっすぐ立ち、踊りながら、
エリカ「背中はまっすぐ」
ましろ「まっすぐ……」
   エリカ真似するましろ。
エリカ「やってみて」
ましろ「はいっ!」
   エリカの手拍子。
   踊るましろ。
エリカ「はい、ワンツー、ワンツー」
ましろ「ワンツー、ワンツー」

○同・レッスン室前廊下(夕)
   来夢、レッスン室の前で手招き。
桃子「なあに?」
来夢「しーっ! しーっ!」
   来夢、慌てて人差し指を立てる。
   夏実と桃子、来夢に近寄る。
   来夢、窓の向こうのましろとエリカ
   を指でさす。
   覗きこむ桃子と夏実。

○同・レッスン室(夕)
   ましろ、順調に踊り終える。
ましろ「できたっ! やったぁー!」
エリカ「全然ダメ!」
ましろ「えええっ!!」
エリカ「今度は手がダメ! 全然振れてな
 いじゃん!」
ましろ「うう……ど、どうしよう……でき
ないよお……」
   泣きそうになるましろ。
エリカ「泣くな!」
ましろ「ごっ、ごめんなさい……」
   エリカ、ましろに早足で寄る。
   エリカ、ましろの頬をつかんで引っ
   張る。
ましろ「あうう」
エリカ「ピーピー、ウッザいなあ! あん
 たどうしたいのよ!」
ましろ「お、踊れるように、なりたいです」
エリカ「なら黙って踊れ! やるしかない
 じゃん!」
   エリカ、パッとましろから手を放す。
ましろ「す、すみません……」
   おびえるましろ。
   エリカ、ましろを指差す。
エリカ「泣いて謝ってできるんだったら苦
 労しないでしょ」
   エリカ、ましろから離れて
エリカ「いーい? 手はこう!」
   踊って手本を見せるエリカ。
ましろ「こ、こう?」
   ましろ、エリカの真似をする。
   ましろの尻を叩くエリカ。
エリカ「ふんっ!」
ましろ「ひゃうっ!」
   飛び跳ねるましろ。
エリカ「お尻ひっこめて! 腕だけじゃな
 くてこうやって腰から手を振る感じ!」
ましろ「えっと、えっと、腰から手……」
   ましろ踊る。
ましろ「こうですか?」
エリカ「もっとよ!」
   ましろ、激しく手を振る。
ましろ「こ、こうですかーっ!」
エリカ「もっともっと!」
ましろ「も、もっと! もっと!」
   ましろ、一心不乱に手を振る。
エリカ「もっともっともっと!」
ましろ「もっともっと、もっともっともっ
とおおおおー!」
   指でましろを差すエリカ。
エリカ「それよ、それ! できたじゃな
い!」
ましろ「や、やったー! できたー!」
   エリカに抱きつくましろ。

○同・レッスン室前廊下(夕)
   来夢と桃子、声を潜めて、ハイタッ
   チする。
来夢「いえーい!」
桃子「やったあー!」
来夢「できたっ、できたっ、お赤飯だっ」
   来夢、桃子と夏実の手をとって振る。

○同・レッスン室(夕)
   エリカはましろの頭を撫でる。
エリカ「よくがんばったね、ましろ!」
ましろ「エリカさん、ありがとう! エリ
 カさんのおかげです!」
   エリカ、笑って
エリカ「ねっ? できるようになると嬉し
 いでしょ?」
   ましろ、頷きながら
ましろ「はいっ! すごく、すごく!」
エリカ「辛いことなんか、吹っ飛んじゃう
 よね?」
ましろ「あ……本当、本当にもう怖くない」
   ましろ、エリカから離れる。
   ましろ胸に手を当てる。
ましろ「怖くない……嬉しくて楽しい! 
 私今すっごく楽しいです!」
エリカ「これからもっと楽しくなるよ! 
 一緒にがんばっていこうよ!」
   エリカ、ましろの両手を握る。
ましろ「か、かっこいいー……わ、私、実
 は今までエリカさんのことちょっと怖
いなって思ってたんです」
   頷くエリカ。
エリカ「うん。知ってた」
ましろ「えっ」
エリカ「あたし言い方キツいしねー。でも
 どう思われても言いたいことは言うっ
て決めてるの」
ましろ「すごい、素敵! あぁ、私もエリ
カさんみたいに強くなりたいなぁ……」
エリカ「(笑って)千年早い!」
   ましろの額を人差し指で突くエリ
カ。
ましろ「あうっ。わかってますっ……うう、
 やっぱり怖い……」
エリカ「(笑う)」

○同・レッスン室前廊下(夕)
   夏実、歩き出す。
桃子「あっ、帰っちゃうの?」
来夢「なっちん冷たいにゃー」
   夏実、振り返って、
夏実「今日はいいの。明日いっぱい褒めて
 あげましょう」
来夢「おお、これはクーデレってやつか?」
桃子「なんですか、それ?」
   廊下を歩いて去っていく夏実、来夢、
   桃子。

○同・レッスン室(昼)
   踊るましろ達メンバー。
   音楽が終わる。踊りが揃う。
藍 「オーケー、完璧よ!」
来夢「うーん、バッチリピッタリ。きっも
 ちいいー!」
   桃子、拍手する。
桃子「ましろちゃん、おめでとう!」
夏実「がんばったのね。偉い偉い」
ましろ「ありがとうございます!」
   ましろ、エリカを見る。
エリカ「最高!」
   エリカ、親指を立ててウインクする。
   ましろ、エリカに頭を下げる。 
藍 「本番まで日がないわ。ペース上げて
 いくわよ!」
ましろ達メンバー「はいっ!!」
     ×  ×  ×
   練習するましろ達メンバー。

○会場・ステージ(昼)
   スタッフしかいない広いステージ。
来夢「おっほ! ひろいぞー!」
   ステージを駆け回る来夢。
夏実「騒がしい。お黙り」
来夢「うにゃっ」
   夏実、目の前に来た来夢を捕まえる。
桃子「こんな広いステージ、初めて!」
   はしゃぐ桃子、ましろに話しかける。
   ましろ、ステージをぐるりと見渡す。
ましろ「すごいね……明日、ここで踊るん
 だよね……」
桃子「ねえっ! なんか、ドキドキしてき
 ちゃった!」
ましろ「うん……」
   客席を指で差し、声を張り上げるエ
 リカ、
エリカ「明日はここがうちらのファンでい
 っぱいになるのよ」
   エリカ、来夢を指差し
エリカ「わかってんの?」
来夢「もちのロンだよお」
エリカ「いい? いい? いいっ?」
   エリカは、夏実、桃子、ましろを順々
   に指で差し、
エリカ「失敗したらお仕置きだからね!」
ましろ・桃子「はいっ!」
夏実「(適当に)はいはい」
来夢「(能天気に)はーい」
エリカ「緊張感!」
   エリカ、来夢と夏実の肩を叩く。
ましろ「(不安げに)……」
   胸の前で手を合わせるましろ。
   ましろの前に広がる無人の客席。
   ましろの心臓が不安な鼓動をする。
   ましろの呼吸が乱れる。
   ましろの視界がゆがむ。
藍 「リハーサルはじめるよ。みんな、ポ
 ジショニングして」
   位置につくましろ以外のメンバー。
   ましろ、取り残される。
藍 「ましろ! 何やってるの!」
ましろ「はっ、はいぃっ!」
   ましろ、ぎこちない動作で自分の位
   置につく。
エリカ「あっちゃあ」
桃子「ましろちゃん! 右手と右足が一緒
 に出てるよ!」
ましろ「あっ、えっ?」
来夢「まっしろーん、リラックス、リラッ
 クスゥー」
夏実「あんたはリラックスしすぎ」
来夢「わうっ! 容赦ないにゃー」
エリカ「(笑う)」
桃子「(笑う)」
   藍、声を張って
藍 「ふざけない!」
来夢「はーい」
夏実「はい」
   来夢、夏実、ましろを見る。
ましろ「(不安)……」
   エリカ、心配そうにましろを見る。
   音楽が流れる。
    ×  ×  ×
   踊るましろ達メンバー。
   手を振るステップ。
ましろ「あっ!」
   転ぶましろ。
エリカ達メンバー「!」
   踊りを中断するエリカ達メンバー。
藍 「(ましろを厳しく見て)……」
   駆け寄る桃子。
桃子「大丈夫?」
ましろ「(怖くて)……」
   ましろ、立ち上がれない。
   ましろの心臓が鳴り、息が荒くなる。
   藍、ましろに歩み寄り
藍 「立ちなさい! ましろ!」
ましろ「(泣きそうになって)……」
   ましろ、うずくまったまま立てない。
   夏実、来夢、ましろへ寄って
夏実「頑張りましょ」
来夢「どっか痛い?」
   夏実と来夢の言葉をさえぎるよう
に、藍は手で下手を指す。
藍 「半端な気持ちなら、ステージにあが
 るな!」
   ましろ、涙が出てくる。
ましろ「……!」
   走ってステージから逃げるましろ。
桃子「ましろちゃんっ」
   桃子、ましろを追いかけようとする。
   エリカ、桃子の肩を叩いて、
エリカ「アタシが行ってくる。任せて」                
   エリカ、ステージ裾に走りだす。
藍 「……」
   藍、エリカの背中を厳しく見つめる。

○同・階段の踊り場(昼)
   隅に座り、膝を抱えて泣くましろ。
   エリカ、ましろへ静かに歩み寄る。
   隣に座るエリカ。
エリカ「またブス顔してる」
   エリカ、ましろの頬をつつく。
ましろ「……私、いつもこうなんです……」
エリカ「(頷いて)……」
ましろ「大事なところでいつも。いつも怖
くて、怖くて逃げ出しちゃうの。この
ままじゃダメだって、わかってるのに」
   小さく首を振るましろ。
ましろ「やっぱり私なんかダメなんだ。み
 んなの足、引っ張っちゃう……いないほ
うがいいの……」
エリカ「……はっ。何それ?」
   エリカ、ましろを睨みつける。
エリカ「可哀相って言われたいの? 転ぶ
 くらい何よ」
ましろ「(首を振り)無理なんです! 私、
アイドルに向いてないんです!」
エリカ「バカ言うな!」
   ましろの肩を掴むエリカ。
ましろ「痛っ」
エリカ「そんな中途半端な気持ちでアタシ
 と一緒に練習してたの?」
ましろ「そ、そんなことは……(俯いて)
 ない、です……」
   エリカ、ましろの方を揺すりながら、
エリカ「じゃあ何? あんた何したいの? 
 何のためにここにいるの!」
ましろ「(おびえて)……」
   ましろをまっすぐ見つめるエリカ。      
   エリカ、必死に
エリカ「思い出して。最初の自分を。アイ
 ドルになろうって思った気持ち!」
   ましろ、震える呼吸で、
ましろ「……か、変わりたい、から。弱い自分を変えたい……ダメな私はもう嫌!」
エリカ「わかってんじゃん!」
   エリカ、ましろを抱きしめる。
エリカ「あんたがいなくなったらアタシも
 寂しい。会いに来てくれるファンだって
寂しいよ。ね?」
ましろ「……!」
   ましろ、エリカに泣きながらしがみ
   つく。
   エリカ、ましろの頭を撫でながら、
エリカ「あのさあ、ましろって昔のアタシ
 みたいなんだよなぁ」
ましろ「(エリカを見る)……」
エリカ「ましろみたいに怖がりで、何にも
 言えなくて……そんな自分が大嫌いだ
ったんだ」
ましろ「エリカさんが……?」
   エリカ、ましろの手を握る。
エリカ「アタシがブルってたとき、こうや
 って先輩が教えてくれたんだよ」
   ましろとエリカ、視線が合う。
エリカ「大丈夫。ましろはできる」
   エリカ、ましろの手を強く握る。
   ましろ、力強く頷いて
ましろ「……私、やります!」
エリカ「よくいった!」
   握ったましろの手を振るエリカ。
   エリカ、立ち上がって、ましろを引
   き上げる。
エリカ「とっとと顔洗ってきなさい」
ましろ「はいっ!」
   
○同・ステージ(昼)
   手をつないで走ってくるましろと
エリカ。
桃子「おかえりーっ! 待ってたよ!」
夏実「案外、早かったわね」
来夢「(胸に手をあてて)あー、よかった。
ましろんいなくなったら寂しいにゃー」
藍 「(ましろを見つめ)……」
   エリカ、ましろの背中を押す。
エリカ「ほらっ」
   ましろ、藍の前まで走っていく。
   ましろ、藍に勢いよく頭を下げる。
ましろ「踊らせてください!」
藍 「ふうん。本気になったんだ」
ましろ「もう逃げません。泣きません。ち
 ゃんとやります」
藍 「そう」
   藍、そっけなくエリカ達メンバーを
   見渡し、
藍 「再開しましょう!」
ましろ達メンバー「はいっ!」
     ×  ×  ×
   リハーサルするましろ達メンバー。

○同・ステージ裏(昼)
   客席の歓声が聞こえてくる。
   ましろ、ステップの練習をしている。
   桃子、ましろに寄って、不安そうに、
桃子「ましろちゃん、大丈夫? 私、ドキ
 ドキしてきちゃった……」
ましろ「ドキドキするねえ。なんか、足が
 ふわふわするよ」
   ましろを指差す来夢。
来夢「あっ! ましろん三センチくらい浮
 いてるよ!」
夏実「(来夢を叩き)んなわけあるかい」
来夢「あいたっ」
エリカ「こーらっ、セットくずれるじゃん」
   エリカ、来夢の髪を軽く整えてやる。
来夢「あんがとさーん」
   ましろ、エリカをじっと見ている。
エリカ「ほらっ、ましろ、おいで」
   両手を広げるエリカ。
ましろ「えっ、えっ」
桃子「いっちゃえいっちゃえ」
   桃子、ましろの背中を押す。
ましろ「え、えいっ」
   ましろ、エリカの胸に飛び込む。
エリカ「よしよし。できるできる。ましろ
 はできる子!」
   エリカ、ましろの背中を優しく叩く。
桃子「そうそう! 大丈夫だよ!」
   来夢、桃子をはさんでましろに抱き
   ついて、
来夢「どーんっ!」
ましろ・エリカ・桃子「!」
来夢「みんなで楽しもーねっ!」
   夏実、エリカの背中から抱きついて
夏実「便乗」
ましろ達メンバー「(笑う)」
エリカ「よし、このまま円陣いくかあ!」
来夢「おっしゃ! ノッてきましたぞ!」
エリカ「いくよっ! ファイトーっ!」
   おしくらまんじゅうのように身を
寄せ合うましろ達メンバー。
ましろ達メンバー「おーっ!」
   離れるましろ達メンバー。
夏実「(片手を上げて)じゃ、お先に失礼」
来夢「ひゃっほー! いってきまーす!」
   ステージへ駆けていく夏実と来夢。
桃子「がんばろうねっ」
   桃子、ましろの背中を軽く叩いてス
   テージに走っていく。
エリカ「ましろ」
   エリカ、手をグーにしてましろに突
   き出す。
ましろ「がんばりますっ!」
   ましろ、エリカに拳を軽くぶつける。
   エリカは踵を返し、ステージへ駆け
   ていく。
   ステージから流れ込む光と歓声。
   ましろ、ステージに飛び込んでいく。
   歓声が大きくなる。

○同・ステージ(昼)
   暗いステージ。
   いっせいにスポットライトがまし
ろ達メンバーを照らし、音楽が流れ
出す。
   ましろ達メンバー、歌って踊る。
   たくさんの観客で埋まった客席。サ
   イリウムの光が揺れる。歓声。
     ×  ×  ×
   ましろの苦手なステップ。
   ましろの心臓が不安に鼓動する。
   客席のサイリウムが揺れる。
ましろMO「大丈夫。怖くない。エリカさ
んがいる。みんながいる」
   ましろ、転ばずに踊りきる。
   客席の歓声。
   エリカ達メンバーを見るましろ。
   うなづく桃子と夏実。
   ましろへピースサインをする来夢。
   ましろとエリカの目が合う。
   ましろ、エリカ、正面を向く。
   サイリウムが光る客席。
   客席からメンバーへのファンコー
ルが飛ぶ。

○同・ステージ裾(昼)
   見守る藍。
藍 「(頷く)……」

○同・ステージ(昼)
   客席へ、笑顔で手を振るましろ達メ
   ンバー。
エリカ「今日は来てくれてありがとー!」
ましろ・桃子・夏実「ありがとー!」
来夢「ありがとさーん!」
エリカ「よーしっ! それじゃ、二曲目い
   っくよー!」
ましろ達メンバー「おーっ!」
   客席の歓声。
   歌って踊るましろ達メンバー。
   ましろの笑顔。
ましろMO「アイドルって、楽しい!」


end

*****


2015/11